今まで沢山のカメラを使ってきて、それぞれのカメラに愛着があるが、カメラについて特に勉強をさせてもらえたのがsigma dp merrill だった。DPシリーズは、単焦点レンズがついたコンデジで、画角違いで3つのモデルが用意されていた。それぞれ35mm換算で、DP1 merrillは28mm、DP2 merrillは45mm、DP3 merrillは75mmだ。3モデルとも保有していたが、全て売却してしまった。今でも時々、これらのカメラで撮った写真を見返した時、その独特の写りの良さを改めて実感し、売却したことを後悔している。自分は本当に馬鹿だなと思う。
カテゴリーとしては、コンデジになるのだろうが、その写りはコンデジと思えない画質だった。魅力ある画質ということで言えば、これ以上のカメラはないと今でも思っている。主観にはなるが、ニコンのd850、ソニーのα7r iii(両方とも売却。愚か)よりも画質については魅力があったと思う。
ただし、画質と引き換えなのか分からないが、デメリットも多かった。AFは遅い、高感度に弱い(ISO感度200以上は使いたくない)、高感度に弱いためシャッタースピードが稼げない、そのため手ぶれしやすいなど今時のカメラとは思えない弱点を抱えていた。
しかし、画質が飛び抜けて良かったため、このカメラをなんとか使いこなそうと努力した。ISO感度200が限界だからこそ、感度、絞り、シャッタースピード、露出の関係について理解させてもらうことが出来た。今のカメラは高感度耐性に優れているため、このカメラを使うまでは、難しい話は理解せずとも写真は撮れていたのだ。室内で子供を撮るためのカメラではないと思うが、撮りたかった。このカメラで撮った子供の写真は別格だからだ。このカメラで撮った子供の写真を見返すと、当時の子供の姿がそのままに写っている。他のカメラでは、こうはならない。だからこそ、努力する甲斐があるし、ちゃんと撮れた写真は、その努力に見合うものだった。
見返りがしっかりと約束されていたから、努力と上記で表現したが、決してネガティブな意味ではなく、その試行錯誤は楽しかった。
このカメラを使ったことがある方にとっては、このカメラの画質は1つのベンチマークにならざるをえないのではないだろうか。私にとってはそうだった。
今でも、新しいカメラを買ったら、画質については、ついmerrillと比べてしまう。SIGMA sd Quattro H も買って試してみたけど、merrillの方が魅力あるように思えました。主観だけど、今のところ、画質においては、merrill以上のものはないような気がしている。機材としてのバランスが取れたカメラではないけど、とても個性あるカメラで、とても魅力のあるカメラだった。また、こんなカメラを開発するsigma社もユニークな会社だと思う。
他にもカメラ関係の投稿を、このブログで色々と書いているが、やっぱりmerrillシリーズは、突出した何かを持っていたカメラだったと思う。コンデジなのに。。
下記は後日、Sigma DP 2 Quattroを購入・使用してみての最初の感想です。高感度の弱さなどの弱点は引き続き受け継がれているけど、面白いカメラです。