自分にとって良いカメラとはどんなカメラだろうか?

今までたくさんのカメラを使ってきたけど、自分にとって良いカメラの考え方は難しい。(だから、買って売ってを繰り返している)

フィルム、デジタル、コンデジ、一眼レフ、ミラーレス、いろいろとある。

自分にとっての良いカメラを考える時の重要な判断基準は以下だと思っているが、カメラを買うときは、あまり冷静でないことが多いので、自信はない。また、情けないことに、どの基準が最も重要なのかも理解出来てない。

・結局、多くの枚数を撮影したカメラが良いカメラ→GR III、GR IV

・稼働率が高かったカメラが良いカメラ→DP Merrill シリーズ

・あとで見返してみて一番多く印象に残る写真を残してくれたカメラが良いカメラ→DP Merrill シリーズ、Leica M3、x-pro2

・とにかく画質が良いカメラが良いカメラ→DP Merrillシリーズ、D850、α7RIII

・軽くて小さいカメラが良いカメラ→GR III、RX100M5、その他多くのコンデジ

・撮影していて楽しかったカメラが良いカメラ→Leica M3

・そのカメラと過ごした時間が楽しかったカメラが良いカメラ→Leica M3

・デザインが良いカメラが良いカメラ→Leica M3、x-pro2

考えてみると、印象に残っているカメラは万能タイプのものより不便さはあるが、とがった特長を持っているカメラだった。D850やα7RIIIは画質は良かったように思うが、あまり愛着の湧くカメラではなかった。だから売った。

不便なカメラを使っているときは、カメラに万能さを求め、万能はカメラを使っているときは、尖ったカメラに思いを寄せるという訳の分からない循環だ。自分が撮りたい写真の傾向は、なんとなく理解しているつもりだが、そのためのベストのカメラが自分にとって良いカメラと必ずしもならないのが難しい。機能だけでないところが難しい。

Leica M3を持って家族旅行に出かけたことがあるのだが、M3は撮影していて楽しいだけでなく旅行そのものを楽しくしてくれるパワーもあったような気がする。一週間ぐらいの旅行だったけど、その旅行が僕の人生で一番楽しい旅行だった。理由は明確でないけれど、もしかしたら、M3の影響も少しあるのではないかと思っている。シャッター回数はデジタルに比べて減ってしまうけど、良い写真は結構撮れた。露出を確認して、レンジファインダーでフォーカスして撮影というのは本当に楽しかった。レンジファインダーで撮影できるカメラは、Leica以外にデジタルだとほとんどない。ずいぶん前ににエプソンから発売されていたようだけど、今更買いたいと思わない。M3と同じレベルで撮影が楽しいカメラは、あまりない。なぜ、M3での撮影は楽しかったのだろう。もしかしたら、操作性がシンプルだからだろうか。よく分からない。

最初にブライトフレームを覗いたときは、その明るい視界に感動した。Leicaのレンズは買えなくて、レンズはコシナのフォクトレンダーだったけど、特に問題なくきれいに撮れた。だけど、フィルムカメラの不便さに耐えきれず、結局、M3も手放した。。

どうしても、帰宅途中にビックカメラで現像してというのが億劫になり売った。コストも馬鹿にならなかった。しかし、売ったのは馬鹿だった。また買い戻すべきか?自宅で現像をできるようにするべきか?それとも、お金を貯めて、デジタルLeicaを狙うか?それとも、Bessaの中古か?今度、買うときは機能を無視してデザインだけでカメラを選んでみるか?もう少し考える必要がある。というかカメラについて考えても金がなくなるだけのようにも思える。

この文章を書いていて思ったのは、私はカメラについて以下の好みがあるということだ。

・単焦点レンズが好き。

・単焦点でもレンズが沈胴タイプはいや。GRはそこがいやだった。

・一眼レフ型のデザインよりはレンジファインダー型のデザインが好き

・マニュアルフォーカスも結構好き。レンズに距離指標がついていると撮影が楽になる。

・画質は、自分にとって、それほど重要ではないのかもしれない。

・もしかしたら、シンプルな操作性が大事なのかもしれない。

いずれにせよ、自分にとって良いカメラ未だ不明のままである。いつかは一台のレンズと一つのレンズで生きられる人になりたい。会社に一人そういう人がいるが、格好良いと思っている。しかし、難しい。下の写真は、α7RIIIで撮ったものです。落ちていた花を主役にしたつもりです。分かりにくいですよね。

Sony α7R III
FE 85mm F1.8 SEL85F18