スナップ撮影におけるRicoh GR IIIの感想
リコーのGR IIIのコンパクトさと軽さはカメラを持って出かける気持ちにさせてくれる
RicohのGR IIIで散歩がてら写真を撮りに行ってきました。
私にとってGR IIIの一番の特徴は、その軽さです。その軽さのおかげで、写真を撮りに行くことが億劫にならずにすむので有難いです。あらためて、GRIIIのコンパクトさは、撮影に行くモチベーションにつながると思いました。
また、電源を入れてないときは、レンズが格納されているので、ボディもかなり薄くなります。そのため、撮影時だけでなく、撮影していない時の持ち運びもかなり楽です。
他のAPS-Cのカメラだと、これまで首が痛くなったりすることがあったのですが、GR IIIではそういうことがありません。1インチセンサーのSONYのRX100初代の重さが240グラムで、APS-CのGRIIIは、257グラムなので、センサーサイズを考えると非常に軽いです。
ということで、GR IIIでのスナップ撮影はやっぱり快適だという印象は変わりませんでした。
頼りになる手振れ補正
手振補正がかなり強力な印象です。下の写真のシャッタースピードは、1/50秒です。シャッターを押すときに一瞬、足を止めましたが、それでもかなりラフな撮り方です。個人的には、手振補正は十分以上に実用的だと感じています。
予備が必須のバッテリー
バッテリーの持ちはやっぱり良くないです。その点は確かに欠点かなとは思います。予備電池を二つ購入したので、この点は実用的には、あまり問題ないです。
追加の金銭的負担は避けたいですが、一回の撮影が200枚で完結することは考えにくいので、致し方ないです。欲を言えば、一部のシグマのカメラのように電池を二個入れてくれるなどしてくれると有難いですけど。
高い高感度耐性
先代のGR IIも一時期使っていましたが、その高感度耐性があまりに低かったので、我慢できずに売却したのですが、今回のGRIIIの高感度耐性には満足しています。(GRIIは低感度での写りは素晴らしかったです)下の写真は、ISO2,500、F値は2.8です。夜だと、基本開放で撮っていますが、開放でもシャープな写りです。
AFのスピードは遅いー使い方には工夫が必要
AFは特に低照度の条件下だと、やっぱり遅いです。この弱点は、自分で工夫して対処するしかなさそうです。
あるいは、低照度ではAFは諦めて、フルプレススナップ機能で乗り切るなどして、割り切って使うなどするしかないかもしれません。ちなみに光の多い場所だと特に不満を覚えることはありませんでした。
上の写真のような環境だと、首から提げているカメラを胸元にもっていき構えて、シャッター半押し、そして一拍おいてシャッターを押しきるという流れで撮影していきました。その一拍の間にぎりぎり合焦は出来ていました。
この日はこのやり方で、なんとか撮影できましたが、それでもだめな時は、フルプレススナップで撮影しました。広角なので、そこまでピントにシビアにならずにはすみましたが、気になる人は気になるAFの遅さかなと思います。
購入を検討されている方は、店頭で暗いところにピントをあわせて、ご確認された方が良いと思います。
スマホとの連携は思ったより良い
ひどい言い方だと思いますが、こちらは、どうせ使えない機能だろうと思っていました。しかし、実際に使ってみると富士フィルムのx-pro2などよりもスマホとの連携は良い印象です。
x-pro2をスマホとつなげようとすると、なかなかスマホとつながらないことが多いのですが、GRIIIでは、そういうことはなかったです。スマホとの相性など、個人それぞれの条件に左右されると思いますが、スマホとの連携は悪くない印象です。
Ricoh GR IIIの感想
『軽量・コンパクト』、『高い高感度耐性、強い手振補正』、『写りの良いレンズ』などのメリットは、自分が使っていて特に有難い点でした。
一方、デメリットとしては、上記の通り、低照度においてのAFの遅さ、バッテリーの持ちの悪さ(追加の電池購入でカバー)かなと思います。
ファインダーがないので慎重に撮るというよりもパシャパシャと気になったところがあれば、気軽にシャッターを押しながら撮るのに向いているカメラという感じです。
ファインダーが欲しい、防塵防滴仕様が欲しいなどは、上記の『軽量・コンパクト』というメリットを考えると欲張り過ぎかなと思いますが、このカメラの完成度が高いだけに、そんなことも考えてしまいました。